コスモスが咲くはにわの里公園を空撮動画でご案内!
満開のコスモスを空撮
50万本のコスモスの上を飛んだ
上毛野はにわの里公園の駐車場は観光バスが停まれるくらい広いです。今回は国指定の保渡田古墳群の中から秋の二子山古墳を動画でご紹介します。古墳の外周堀には約50万本のコスモス畑が広がっていて、秋はコスモス、夏場は花火にひまわり畑の迷路も無料解放中です。まさに見所が満載な歴史的史跡を学べる場所です。
八幡塚古墳と薬師塚古墳を空撮動画でご案内!
高崎の保渡田古墳群にある王(豪族・首長)が建てた二つの古墳(八幡塚古墳と薬師塚古墳)を空撮動画でご紹介します。約1500年前の豪族が葬られた墓で、大きな二重の堀と多量の埴輪が立ち並んでいます。
コスモスがキレイな上毛野はにわの里公園
ここは上毛野はにわの里公園(かみつけのはにわのさとこうえん)です。場所は高崎市井出町と保渡田町にまたがる大きな歴史公園。秋のかみつけの里古墳祭りでは、満開のコスモス(色とりどりのコスモス)の花を見ながら散策がおすすめ!夏にはひまわり迷路に花火がキレイに見えるスポットになります。
大きな園内には、国指定の保渡田古墳群が3つあり、他にも土屋文明記念文学館(有料)、土屋文明歌碑、かみつけの里博物館(有料)、JA直売所、山村暮鳥詩碑などがあります。
この地域一体では、約1500年前の重要な遺跡が数多く発見された場所で、発掘調査に基づいて1500年前の古墳が再現されてます。
すぐ隣にある土屋文明記念文学館です。こちらも無料駐車場がありますが、普段より料金が高かったので入館しませんでした。機会があればまた今度。
土屋文明(つちやぶんめい)さんはこの地(上郊村の農家)で生まれて100歳まで生きた群馬を代表する歌人です。現高崎高校から現東京大学を出て、国文学者としても有名です。
平均年齢が低かったこの時代に病気もせずに100歳まで生きたのも凄い!あの金さん銀さん並みだ。金は100歳、銀も100歳、文ちゃんも100歳、100歳だ!!
昭和60年に国指定史跡となった保渡田古墳群。5世紀後半〜6世紀初めにかけて造られた大型前方後円墳です。榛名山麓(はるなさんろく)を治めた有力な豪族の墓とされてます。
約30年をかけて、井出二子山古墳から保渡田八幡塚古墳、保渡田薬師塚古墳の順に造られたようです。まずは二番目に造られた保渡田八幡塚古墳から。周りには巨大な水のない外堀と内堀が古墳を囲ってます。
八幡塚古墳にある人物・動物埴輪群像です。
はにわをよく見ていたら変身前の大魔神を思い出しました。ハマの大魔神佐々木ではありませんよ。
大魔神は昭和41年に大映が製作した侍がたくさん出てくるちょっと怖い邦画です。特撮時代劇としてシリーズ三部作を上映。
大魔神、大魔神怒る、大魔神逆襲の三作でした。私が連想したのはそっちの大魔神ね!
八幡塚古墳に四ヵ所ある丸い中島(なかじま)です。
死者へのおまつりやいろんな説があるようですが、実際には謎も多いようです。 何せ大昔のことですから・・・ね。確認のしようがない!インディジョーンズに任せましょう。
考古学が好きなら・・・時間をつぶせます。
八幡塚古墳の頂上から見た景色です。このように見晴らしは最高!西方向、妙義山や浅間山の方を見ています。手前に見えるのは謎多き中島。
黄色が映えて良いロケーションでした。
後円部の方向(榛名山方面)、頂上より北側を見ています。後ろに見える山は榛名富士でお馴染みの榛名山ですね。
後円部の頂上から内部へ入れます。内部に入ると王が眠ったとされる巨大な石棺があります。 案内板には遺体を納めた施設は二ヵ所存在したと書いてありますが、私は巨大な石棺を見て和式トイレを連想した。相変わらず乏しい想像力(*'ω'*)。
ちなみに二ヵ所あるもう一つは近親者の埋葬施設らしいっす。
上毛野はにわの里公園にある井出二子山古墳と天子塚古墳
次に一番最初に造られた井出の二子山古墳です。 ここは秋にコスモスが咲くとキレイな場所ですね。愛嬌ある顔のはにわが出迎えてくれます。
当時、古墳は悪霊から守るため、推定6千本の円筒の埴輪(はにわ)で囲まれていたようです。
二子山古墳もそうですが、竪穴式住居もよく復元されてます。竪穴式住居は内部の住居内も復元されてました。
史跡保渡田古墳群の二子山古墳です。この二子山古墳は、発掘前の古墳の形状をできるだけ変えない手法で復元されてます。古墳の堀にはたくさんのコスモスが植えられています。
緑が映えて目にビタミンをもらう感じ!
古墳の頂上に通じる階段です。運動にはちょうどいい散歩コースかも。
二子山古墳(前方後円墳)は葺石の復元まではされていません。墳丘長約100mと巨大なもので、昔ながらの形状を見ることが出来ます。
二子山古墳から見た景色は西の方向を見ています。
こちらは戻って駐車場側。
ここは休憩棟があるはにわ工房。
かみつけの里博物館は入りませんでした。入館は大人200円、高校生・大学生100円、中学生以下・65歳以上は無料となってました。中には観覧している方がそこそこいましたね。考古学に興味がある人にはおすすめです。
上毛野はにわの里公園の横にあるJA農産物直売所。寄ってみたら直売野菜だけでなく、太巻き寿司が人気でした。
こちらは少しだけ離れた場所にある天子塚古墳(6世紀後半の古墳)です。円墳の規模は小さく、径が30m、高さが5mの古墳です。
大きな二子山古墳や八幡塚古墳を考えると、豪族の墓ではなさそうです。 何のための古墳なのかは私にはわかりません。
こんな時にタイムマシンや友達にドラえもんがいると便利なのですが・・・
天子塚古墳の墳頂には数多くの庚申塔がありました。
今回は有料のかみつけの里博物館と土屋文明記念文学館には入館しませんでした。上毛野はにわの里公園の古墳群は広いので、古墳群をよく見て回るとそこそこの時間がかかり、また良い散歩コースになります。新緑の時期も良いですが、コスモスの時期にまた来てみたいなぁーと思いました!
保渡田古墳群で一番新しいのが薬師塚古墳
薬師塚古墳に行くには前方部にある西光寺から入って右側に入口があります。入口の階段から登っていくと正面に神社があり、神社の境内に巨大な船形の石棺が置いてあります。
国指定重要文化財
上野国保渡田薬師塚古墳(こうづけのくにほどたやくしづかこふん)出土品
この古墳は前方後円墳でかなり変形を受けているが、発掘調査の結果では三段に築かれ、斜面には石垣をふき平坦部には円筒埴輪を巡らすことが判明した。全長105m、高さ6mで、周囲は二重に堀を巡らし、堀を含めた全長は165mを測る。保渡田古墳群の中で最後に造られ、五世紀末〜六世紀初頭の年代が推定される。
後円部頂上には凝灰岩をくりぬいた船形石棺があり、出土品は江戸時代にこの中から発見された伝承がある。出土品には小型の国産鏡・装身具の各種玉類・儀式の際に馬を飾る馬具類があり、中でも馬具は二例を除き鋳造品で、国内に類例のない特殊なものといえる。
(以上、案内板より抜粋)
階段を上がっていくと正面に神社があります。ここもお参り!手前の右にある小屋の中に船形石棺があります。
小さなブロックの小屋の中に船形石棺があります。
とにかくバカでかい!!
神社の境内にある巨大な船形の石棺を見て、こんな重いものをよく造ったものだと感心しました。当時の石工職人もさることながら、とにかくでかいので移動も大変だったと予想されます。凄いー!
なんでも鑑定団の中島誠之助が見れば「いい仕事してますねー」となるでしょう。
●上毛野はにわの里公園(古墳群めぐり)
群馬県高崎市井出町1514
見学料:無料
駐車場:無料
●かみつけの里博物館
開館:午前九時半から午後五時まで(入館は午後四時半まで)
駐車場:無料
休館:基本は火曜日
料金:大人200円、高校生・大学生100円、中学生以下・65歳以上は無料
●土屋文明記念文学館
開館:午前九時半から午後五時まで(入館は午後四時半まで)
駐車場:無料
料金:大人200円、高校生・大学生100円、中学生以下・65歳以上は無料
上毛野はにわの里公園のアクセスと地図