滝沢の不動滝は国定忠治とゆかり深い場所です
平成21年に群馬県指定文化財に指定された滝沢の不動滝(不動大滝)に行って来ました。滝沢の不動滝は、粕川上流に位置する赤城山随一の大瀑布で、落差はなんと約32メートルの迫力です。
滝沢の不動滝付近に詳しい場所の記載がないのと案内看板が少ないので、非常にわかりづらい場所に不動滝に通ずる駐車場があります。滝沢の不動滝に行く場合は、事前によく確認してから行ってみてください。
先駆者の助言としては・・・確認しないで行くとほぼ迷うと思います。
また、行くなら前不動駐車場から徒歩で約40分(片道)の自然の中のハイキングが楽しめますが、途中で急斜面や川を渡るところもあるので、滑りにくい靴や服装に気をつけたほうが良いと思います。
栃木ナンバーの先客が一台いました。栃木の方と思われる人に途中ですれ違い軽く挨拶。
ここは様々な木々が生い茂っているので、10月下旬には紅葉もキレイで見頃になるでしょう。
小生は単純なやつでして・・・、滝沢の不動滝案内板を見て、赤城山最大級の瀑布(ばくふ)とあり、また、流れ落ちる水流が雄大とあり、行く前からテンションがマックスになってます。
国定忠治が身を隠したといわれる岩屋がありますが、残念ですがここは危険区域で現在入れませんでした。
ウサギの下に杖が置いてあるので杖を持って出発。これが正解だった!杖があったおかげで楽に通れる場所もありました。タダなので持っていかれるべし!
歩いてすぐの場所に分岐点があり、近くに前不動尊があります。
前不動尊にもちゃんとお参りして次に進みます。不動滝までの道のりには、国定忠治の逸話もあるので、楽しいハイキングが出来ます。
歩いていると右側にお猿さんがいました。よく見ると延命猿水と書いてあり、お猿さんの差し出す両手から湧き水が滴り落ちてます。
命が延びるならと、まずはここで手と口を清めました。延命猿水は愛嬌あるお猿さんの顔をしています、ね!
歩いていると今度も右側に国定忠治の「みはり岩」が出てきました。
言われてみれば雨をしのげる見張りには格好の場所ですね。たぶん忠治親分が子分に見張りをさせていたのでしょうね。
ここで休憩ポイントが出現。まだ疲れていないので、先に進みました。
たくさんの瀧澤不動明王のぼり旗が立っています。もうそこには滝沢不動尊が見えてきました。
赤城山の瀧澤不動尊に滝沢不動滝と見所が満載!
滝沢の不動尊に到着。山門の前には石像が並んでお出迎え。自然な木を利用した門をくぐって進みます。門には赤城山瀧澤不動尊と書いてある。
滝沢不動尊は洞窟に築かれた本堂になっています。
本堂横の洞窟には石像群がありました。ここでも手を合わせました。
このように上手く洞窟を利用して滝沢不動尊が建ってます。まー地形を利用して見事ですね。
ただ冷蔵庫の後ろのように、掃除が大変ですけどね。
滝沢不動尊の由来によると、ここに安置されている不動尊は「片手不動」と呼ばれ、右腕と両足は切断、火焔や磐石も失われています。
何でも上杉謙信が戦の前に滝沢不動尊に訪れ、右腕を切り取ったが、神のお告げから右腕は埼玉県の下手計鹿島神社不動明王の体内に、両足のついた台石は瀧興寺の本堂に、火焔は榛名山の大福寺に祀られているそうです。何とも複雑怪奇ですよね!
現在、川の右側は危険らしく通行できません。国定忠治、第二の見張岩付近は岩の景観が凄いです。ここから不動大滝までは20分。
滝沢の不動滝手前で何か建築物を工事してました。一体何を作っているのだろう?とても気になりました。
ひぃーふぅーと言いながら滝沢の不動尊を過ぎると山あり谷あり川ありで結構疲れました。
でも清流で水が澄んでいるので、マイナスイオンのパワーが後押ししてくれているような気がしました。もうすぐだー!
おーやっと出ました滝沢の不動滝!!
一気に目の前に開放感と清涼感がある景色に流れ落ちる滝沢の不動滝。満足感にひたりながらやっぱ気分は爽快ですネ。
歩いて滝壺まで行けそうです。思った通り滝は迫力満点で、落差が32メートル以上あるように見えます。
滝壺まで来ました。ここまで来ると水量が豊富で霧で濡れてしまいます。夏はとくに気持ちいいだろうね!
マイナスイオンを独占状態です。
マイナスイオンを浴びながらゆっくり見学をして、休憩しながら持参した弁当を食べて、自然を満喫しました。
帰り際に振り返ると、やはり絶景の不動滝が目に飛び込みました。いやー絶景だねぇー。国定忠治もここを縄張りにするのがよくわかりました。
場所:滝沢の不動滝
住所:群馬県前橋市粕川町中之沢付近
拝観料:無料
駐車場:無料あり
滝沢の不動滝の場所と地図