群馬B級スポット

甘楽町の宝積寺はしだれ桜が有名なんです

国道254号から甘楽町に入り、城下町を抜けて山の方に走っていくと、小高い景色のいい場所に宝積寺があります。ホントここからの見晴らしと景色は最高です。

 

正式名称は曹洞宗 宝積寺(そうとうしゅう ほうしゃくじ)です。

 

宝積寺で有名なのが「甘楽名木10選」にも選ばれた樹齢140年のしだれ桜。しだれ桜は宝積寺に向かって右側にどんと大きく立ってます。

 

また、平成13年に「東国花の寺百ヶ寺」群馬第4番礼所にも選定されてます。なので、しだれ桜の季節には多くの方が訪れているみたいですね。

 

しだれ桜が有名な甘楽町の宝積寺

 

日々食べられている鳥への供養のようです。ケンタッキー・フライド・チキンにも供養塔はあるのだろうか?まーいいでしょう。

 

鳥獣供養塔(宝積寺)

 

参道から参拝に向かうと最初に出会うのがこの「みがわり地蔵」。

 

昔から「みがわり地蔵」を削って飲むと病に効くと云われ、首元から削られてボロボロになっていました。可哀そうで悪いような気もしましたが、みがわり地蔵さんに災厄の身代りをお願いしときました。

 

他にも子宝安産や病気平癒にご利益あり。また、希望があれば、「身替地蔵札」を分けてもらえるようです。

 

みがわり地蔵(宝積寺)

 

階段を上って境内に入ると左にかんら名木十選のイチョウの木(約35メートル)がそびえ立ってます。この通り見事です。

 

イチョウの見頃は11月中旬〜下旬だそうです。想像すると間違いなくキレイでしょう!

 

イチョウの木(かんら名木十選)

 

菊女観世音菩薩の前で愛嬌ある赤ちゃんの地蔵さんが二体で迎えてくれます。子宝「なむなむ子宝地蔵大菩薩」と子供の成長「のんのん子育地蔵王菩薩」の願いによって地蔵さんの参拝が変わるようです。

 

子供の守り仏(宝積寺)

 

ちょうど有名なしだれ桜の正面に、高さ6mの「菊女観世音菩薩」という大きな女性の石像が立っています。案内板を読むと悲しい逸話がありますが、「南無菊女観世音菩薩」と3回お唱え下さいと書いてあります。唱えると子宝や安産、商売繁盛や無病息災などに霊験があるようです。とりあえず、マジメに3回唱えておいた。

 

菊女観世音菩薩 霊験記の案内板(宝積寺)

 

菊女観世音菩薩 霊験記のお話
戦国時代の末期、西上州一帯に威を振るっていたのが国峯城主小幡上野介信貞侯であった。その腰元に、美しく聡明なお菊という女性がいました。信貞侯はお菊を寵愛し、給仕係として片時もそばから離そうとしませんでした。
それに不満を持った奥方や腰元が嫉妬のあまり殿様の留守の折、あい図らって奥方のお膳の中に絹針を入れてお菊に運ばせました。そして「これはお菊の仕業」と奥方が怒り「蛇責めの刑」となる無実の罪に貶められたお話。
刑場は山中の現在の菊ヶ池(熊倉山山中)で、毒蛇や百足(むかで)を入れた石棺の中に閉じ込められたお菊は天正十四年(1586年)九月十九日に十九歳で息絶えたのである。お菊の死後、悪いことが続き、小田原方に味方した小幡家は滅び、宝積寺もたびたび火災に遭い、お菊の祟りと追善供養を行い、多くの人々の努力により「菊ヶ池権現」としてお祀りしました。以来、成仏の功徳を現し、観音様として崇められたという伝説。

この「お菊さま伝説」は、「番町皿屋敷」の源流伝説でもあるようです。

 

伝説の理由がわかるとちょっと怖いね。

 

菊女観世音菩薩 霊験記(宝積寺)

 

これはたくさんあるけど歴代のお墓かな。

 

有縁無縁積霊塔(宝積寺)

 

本堂手前にあるお地蔵さん(宝積寺)

 

天台宗から曹洞宗として再興された宝積寺

 

その昔、天台宗のお寺として栄えていた宝積寺。当時の領主である「小幡実高」が曹洞宗として再興されたお寺みたいです。ちなみに小生の家は曹洞宗です。

 

宝積寺の本堂です

 

宝積寺の本堂

 

本堂の中ではお守りが販売されてます。買わなかったけど、お守りもたくさんの種類がありました。

 

宝積寺の本堂の中は広く、大きな鐘があります

 

まー桜が咲けば間違いなくキレイでしょう。鮮やかなピンク色が特徴で、開花時にはライトアップされるようです。なぜか住職に栃木から着た方と間違えられました。法事ではなさそうなので、おそらく祈願の予約でしょうね。

 

離れても近くによっても実に見事なしだれ桜だ。

 

宝積寺のしだれ桜

 

小幡七福神の一つである布袋尊。すげぇーでっかい福耳で、さらに愛嬌ある笑顔だよね。

 

布袋尊(宝積寺)

 

布袋尊の頭をなでて願い事をします。福よ来い〜ってね!

 

なでほてい(宝積寺)

 

上が平らの巨大石。ここは巌空坊覚禅(がんくうぼうかくぜん)という巨体の僧が、戦いに敗れ腹を掻き切って果てた場所で、その後、「天狗の腹切り石」と呼ばれるようになったようです。

 

また、宝積寺創建当初より、修行の僧侶が座禅石として使っていたようです。小生もまだまだ修行が足りない身分、頑張らなくちゃね。

 

天狗の腹切石(宝積寺)

 

小幡氏歴代のお墓は宝積寺の裏側の高台にありました。

 

小幡氏歴代のお墓(宝積寺)

 

樹齢140年のしだれ桜が開花の時期にまた来てみたいと思いました。見晴らしが良い静かな場所に宝積寺があるので、しだれ桜以外にも眼の抱擁になりますよね。

 

下記のように今とは違う古いお墓が並んでいるお墓は「有縁無縁供養塔」と言い、私たちの現在の暮らしの基礎を築いた先住者たちのお墓なのです。

 

有縁無縁積霊塔1(宝積寺)

 

場所:宝積寺(しだれ桜)
住所:群馬県甘楽郡甘楽町轟774
見学料:お賽銭のみ
しだれ桜の時期は大人200円、子供無料
宝積寺のしだれ桜の見頃は4月上旬から中旬。開花時にはライトアップされ、周辺には約200本の様々な桜が咲き競います

 

甘楽町宝積寺(しだれ桜)の場所と地図


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