藪塚石切り場跡を空撮動画でご案内します!
神秘的空間の藪塚石切り場跡を空撮
藪塚観光名所のジャパンスネークセンターや三日月村、藪塚温泉にほど近い場所にある今は廃墟になっている藪塚石切り場跡。この地で明治に石切りが始まり、大正時代に石切りが最盛期を迎え、全盛時には多くの職人がここで働いていました。時代の流れで残念ながら昭和30年代に閉山・・・現在に至る。
藪塚温泉郷から近い藪塚石切り場跡へ行って来ました
ホテルふせじまや藪塚館がある藪塚温泉郷に近い場所にあるのが藪塚石切り場跡。今ではすっかり廃墟になってしまっているこの場所に藪塚石切り場がありました。
今は旧石切り職場跡ですが、全体が山に囲まれて、何だか恐竜でもぴょこんと顔を出しそうな神秘的な空間になっています。近くには県指定史跡の西山古墳や北山古墳といった古墳群も点在し、横切るようにハイキングコースになっています。
この大きいかかしの名前が「かかまる」。藪塚は田んぼのかかしが有名で、毎年秋には三島神社公園周辺でかかし祭りを開催中!時代を彩る面白い手作りかかしが毎年多数展示されます。祭りは、実りの秋に田んぼを守るかかしを称えるとともに、地元のPRを込めて開催している模様。いわゆる地域おこしだね。
一本足かかしの「かかまる」から少し走ると藪塚石切り場跡に現着しました。
藪塚温泉街から車で3分ほど走ると北山古墳があり、その先に藪塚石切り場跡があります。尚、専用の駐車場はありません。ここの基本はハイキングコースになっているようです。
今から凡そ二千年前位に多くの火山活動によって堆積された軽石凝灰岩が地殻の変動で隆起し各地に露出したものが藪塚石となった。
この薮塚石は明治の中頃から小規模に採掘をしていたが、明治三十六年より薮塚石材株式会社が創立され盛んになり始めた。質はやわらかく細工もしやすく、価格も安かったので建築物の土台や塀、熱に極めて強かったのでカマドとして発売開始。大正二年に東武鉄道が敷設されると、販路も関東諸府県から長野県に至るまで、藪塚石の名は徐々に広まっていった。そのため当時労務者は三百五十人位であった。
しかし・・・藪塚石には致命的な欠点があった。
藪塚石の最大の欠点は水に弱く、中に小石がある事で層に割れ目が多い事。同質の栃木県の大谷石と比べ多くの人件費がかかった。
質に於てだんだん藪塚石は嫌われていった。そして、各所にこの様な大きな採掘跡を残して昭和三十年頃に閉山のやむなきに至ったのである。【藪塚石切り場跡の案内板より】
入口から山道を進むと藪塚石切り場跡と滝野神社に行けます。近いのが藪塚石切り場跡の方。自然の鳥のさえずりを聞きながら滝野神社まで足をのばせば、ちょっとしたハイキングになります。
帰りに滝野神社まで行ってみましたが、沼のほとりにある小さな神社でした。長距離を歩くのが苦手な私達には野鳥の歌を聞きながら散策するには丁度良い距離だったかも知れない。
時代とともに淘汰された藪塚石切り場跡がココ!
一見すると歴史的重要建造物みたいな雰囲気を感じる場所。この地に最盛期は350人もの男たちがワイワイ働いていた石切り場だったとは驚きだ!
さぞかし藪塚温泉郷周辺の経済も潤っていたことだろう。
時代の流れで淘汰され、廃墟になってしまった藪塚石切り場跡。一部では心霊スポットととして藪塚石切り場が紹介されてますが、決してそんなことはないと思うし、神秘的な雰囲気を味わえるいいスポットだと個人的に思った。
正面の石室に入って上を見上げると、その当時に石切職人が書いたと思われる鮮明な赤い文字があった。ちなみに藤生石材の藤生は、藪塚に多い苗字で藤生(ふじゅう)さんと読む。
キレイに残っている文字がある場所は、天井の内側で雨に当たらないから劣化しないのだろう。まだまだ、しばらくはこのままキレイな活字のまま残ると思った。
ここの地面に雨水がたまって出来たであろう水たまりがあるのですが、近づいた時に何かがぴょこんと動きました。UMA(未確認動物)とは言いませんが、確かに何かがいますよ、ここの下にね!
また、ここの左の高い位置に石室があるのですが、気になり空撮でのぞき見しました。何があったかは空撮動画の方でで確認できます。
垂直に切り立った石壁が四方を囲んで空間はとても神秘的だ。ここに来ればあちこちで藪塚石が切り取られてるのが間近で確認できる。
入って最初の場所がここ。最低限のルールが看板に書いてあるので、僕たちもちゃんと守って見学しました。
熱にめっぽう強いと言われた藪塚石はカマドに最適だったようですが、カマド自体の調理設備が今では見かけなくなりましたね。でも、カマドで炊いたご飯は一味違って美味しいし、その技術が今もあらゆるところで受け継がれているようです。
残念ながら、昭和30年代に閉山。今に至る・・・。
スポット:藪塚石切り場跡
住所:群馬県太田市藪塚町付近
見学料:無料
駐車場:なし
ハイキングコース:あり
藪塚石切り場跡の場所とアクセス地図