公園になっている旧六合村の太子駅(おおしえき)を空撮!
公園に生まれ変わった太子駅を空撮した
太子駅は太子駅(おおしえき)と読みます。現在は廃線・廃駅になってしまった旧六合村、現在の中之条町に残る太子駅跡を空撮しました。
戦時中に鉄鉱石搬出で活躍した現中之条の太子駅跡
第二次大戦中に鉄鉱石を搬出するために運搬した中之条の太子駅跡にやって来ました。現在は中之条町大字太子ですが、旧でいうと群馬県吾妻郡六合村。
旧六合村は現在ブレイク中のお笑い芸人、タイムマシーン3号、関太の出身地ですね。
川が流れ辺りは大変のどかで静かな場所です。
公園に生まれ変わった太子駅跡にはコンクリート建造物の基礎部分や線路、線路の終着点の車止めなどがそのまま残されています。
開業は終戦間際の昭和20年1月(1945年)で、戦後は旅客輸送も行われていたようですが昭和46年(1971年)に廃線となった模様。
下記は当時の太子駅の様子(案内看板より)。
日本鋼管群馬鉄山の専用線として長野原駅まで結んでいた太子駅。
今は静かな太子線跡地も当時は太子駅前通りが賑やかだったとか。今はまったくその面影すらありませんね。川のせせらぎが聞こえるだけ!
太子駅のホッパーコンクリート建造物跡。ホッパー脇の階段を上がればホッパーを上から確認すことができます。見れば長い年月が経ってますよね。
ホッパー内にも路線跡が残る太子駅跡(おおしえきあと)
太子駅は当時1面2線の旅客用ホームに鉱石積み出し用のホッパーを持った駅だったようにホッパー内にも路線跡が確認できます。積み出した鉱石は主に京浜地区に向けて発送されていたようです。
旅客用線路跡と正面から見たホッパーの基礎部分。
日本鋼管専用線を国鉄に移管したのが昭和27年(1952年)。
ホッパー内には線路が少し残されている。
戦後、日本の復興に群馬鉄山が役立てられ、昭和29年には客車乗り入れが実現して通学や観光等で利用された。しかし昭和40年に群馬鉄山が閉山。その後赤字路線になったため昭和45年に営業休止。翌年の5月に営業廃止となりました。
コンクリート建造物のホッパー内部の天井部分。年期が感じられますね。吾妻川のせせらぎを聞きながら群馬鉄山の創立を太子駅で学ぶことができました。
場所:太子駅跡
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字太子254
見学料:通年無料
駐車場:あり
※旧太子駅跡は国道292号から少し入った場所にあります
太子駅跡の場所とアクセス地図